思想

一冊の影響力

私も成功哲学の本が好きで、様々なタイトルの本を書店で探しては読んできました。最近はダン・ケネディと神田昌典の本をよく読んでいます。あとは斎藤一人と苫米地英人、マービン・トケイヤーを読めば自分の中で成功哲学の体系が頭に入るな、と思っているのですが、あと一人、どうしても読んでおきたい著者がいます。

それは藤田田氏です。日本マクドナルドの創業者ですね。
彼が書いた『ユダヤの商法』という本がベストセラーになったのですが、長らく絶版となっていました。その間も数万円の価格で取引されていたのですが、去年復刻されて話題となりました。

この本がどれほどの影響力があるかということですが、それは無名の一少年を日本一の経営者にするくらいの力があるのです。
もう数十年前のことですが、ある高校生が『ユダヤの商法』を読んで大変感銘を受け、是非この本を書いた人物から直接教えを請わなければならないと思い立ち、福岡から上京して、藤田氏の秘書に電話で伝言を依頼します。
「お忙しいのは重々承知しておりますので、3分間だけ私にお時間を下さい。社長室に通していただき、社長のお顔を拝するだけでいいです。私は一言も喋らないし、目も合わせてくれなくていいですから」、と。
藤田氏は少年の熱意に打たれ、本来なら面会する予定は無かったのですが、10分間時間を作ってくれました。
少年は開口一番、「私は将来、日本一の経営者になります。その為に、何を学んだらいいでしょうか」と藤田氏に問いました。
藤田氏は「これからはコンピューターの時代が来るから、コンピューターの勉強をしっかりしなさい」と教えました。
「はい、ありがとうございます!」

やり取りとしては、わずかな時間でした。しかし、この時間が少年の人生と、日本の経済を大きく変えていくことになります。

この少年、孫正義氏がソフトバンクを立ち上げ、大きく躍進していくのは、皆さんご存知の通りです。