思想

成功の先にあるもの

経営コンサルタントの神田昌典氏は、若くして断トツの営業成績を伸ばし、その方法を全国の社長に伝授したのですが、やがて「売り上げを伸ばすだけでは不十分であり、社長のみならずその家族、社員、そして顧客が幸福になるにはどうすればいいか」をテーマに、現在はコンサルタントをされています。

書店のビジネス・コーナーに行くと、神田氏同様、多数の著作が置かれている人物として本田健氏がいます。本田氏はどちらかというと哲学者のような趣があり、神田氏はまさしく営業コンサルタントであると思っていたのですが、確かに彼の初期の著作はそのような趣旨で書かれていたと思いますが、最近では神田氏も思想家の領域に入ってきているように感じます。

神田氏は人生の「春夏秋冬理論」というものを唱えており、人は時に一直線の成功を望むものではあるが、天の計らいなのか大抵そのようにはならず、やがて試練が訪れる。目の前に壁が立ちはだかった時には大変なように思えるけれども、それを乗り越えると、さらに大きな成功を手にすることが出来るそうです。

私は『易経』を読んだことは無いのですが、易経の要諦もどうやら神田氏が説いていることと重なる部分があるように思います。
それだけ宇宙の法則というものは、時を超えて普遍なのでしょう。