思想

群れないで生きる

「タンスリ・コニシ」こと小西史彦氏は、確かに自分は富豪となったが、同時代の日本人と比べて格段の才能があったわけではない。ただ、おそらく他の人はしなかったであろう考え方や行動を積み重ねてきた結果、今日の地位を築いた、と述懐されています。

『マレーシア大富豪の教え』(ダイヤモンド社)は、5日間にわたって、小西氏が仕事以外の時間はインタビュアーの質問に答えた内容を編集したものです。

彼がその半生で実現してきた事業を生み出す元になった考え方は、非常に示唆に富む内容ばかりですが、その中の一つをご紹介します。

それは、「群れないで生きる」ということです。

これは「一人ぼっちで生きる」ということとは似て非なるものです。

そもそもビジネスは自分一人では成立しませんし、小西氏のグループ会社は8000人の従業員がいます。

では、どういうことか。

「自分の判断を、周りの人々に依存しない」ということです。
日本人の場合、他人の立ち居振る舞いから大きく逸脱していなければ、そうそう大きな間違いは犯すまい、という思考があります。
現在でも、学生の就職先人気ランキングのような記事はよく読まれます。「寄らば大樹」的な考え方ですね。
小西氏はそのような生き方を否定はしないが、それでは「その他大勢」から抜け出すことは出来ない、と考えます。
ある集団が結論として間違った判断をしていた場合、「みんながそうしているから」という理由でそこについていった場合、あなたの判断も間違えていることになるのだが、その責任はあなたが負わなければならない、ということです。

群れている人間は弱く見えるし、実際に弱い。
小西氏はそのように見ています。