思想

時間の大切さ

ユダヤ教のラビ(指導者)であるマーヴィン・トケイヤー氏は、時間と物は、どちらが大切かという議論に対して、「圧倒的に時間のほうが大切である」と答えています。

トーラー(聖書)には、「神は6日間に渡ってこの世界をお造りになられた。神はそのことに満足し、7日目を安息日となし、一切の仕事を禁じられた」とあります。

この記述に基き、ユダヤ教では時間を尊いものとして大切にしています。他の宗教は山や、超自然的な力のあるものを尊崇の対象としてきたことに対して、独自の価値観を持っていたことが窺えます。ユダヤ人は抽象概念に対する把握と思考に長けていたのです。

この世的な金銀財宝は、蓄えることが出来ますが、時間は蓄えることが出来ません。銀行の預金残高は通帳で確認することが出来ますが、自分の人生があと残り何日なのかは、誰も知れません。

物は結果であり、時間は始まりである。

アウグスティヌスやハイデッガーが、時間に対する著書を遺しているので、いつか彼らの本を読んでみようと思いました。