人物

哲学の復権

SHOWROOM社長の前田裕二氏の著書『メモの魔力』は2019年に最も売れたビジネス書です。(電子書籍を含め累計53万部。)

この中で前田氏は、事実から物事を抽象化し、転用出来るようになると、莫大な利益を生むことが出来ると説いています。

生活の為に路上ライヴで弾き語りをして日銭を稼いでいた少年は大学卒業後、外資系の投資銀行に入社しました。

エントリーの初期段階で1万人ほどの応募者がおり、採用されるのは2、3名ほどだったそうです。2名だとすれば倍率は5000倍ですね。

5000倍の倍率を勝ち抜く為には偶然や運では採用されません。そこで前田氏は、自己分析を徹底的にしたそうです。その量はノートにして30冊ほどでした。

現在でも、前田氏は社員と一緒に思考訓練をするそうです。例えば、一見何の関係も無さそうな2つの言葉を結びつけるという方法です。

「人生って、例えるならば小龍包だよね」
(小龍包…?台湾料理のシュウマイの大きいやつみたいな、あれか?)

人生を小龍包に例える人に、私はいまだかつて出会ったことが無かったのですが、確かに共通点はあります。

①蒸す時間が必要である。
②内側に核心がある。
③注意しないと火傷する。

メモを武器に、前田氏は若くして経済的な成功を収めました。
私は、前田氏の本質は哲学者だと思っています。

今まで哲学と言えば、あまりお金にならない学問だと思われてきたと思います。
しかし、哲学もとことん極めると収益を生むのではないか。私は彼の本を読んで思いました。