旅行

立石寺

山形県の立石寺から帰ってまいりました。

東北四名刹の一つと言われ、悪縁断ちに霊験があるとは聞いていたのですが、今朝行こうと思い立ち、行ってきました。

松尾芭蕉が、

静かさや岩に染み入る蝉の声

という句を詠んだことで有名です。

通称「山寺」であり、仙山線の最寄り駅の名も山寺です。

神社とお寺の違いについて考えてみたのですが、あくまで私見ですが、神社は自分の願い事を請願に行くところ、寺院は煩悩を滅するために行くところ、ではないでしょうか。

今回の立石寺もそうですし、千葉県の日本寺もそうですが、非常に峻嶮な山を選んで建立されています。

立石寺の山道の途中には不動門があり、一対の不動明王が参詣者を見降ろしています。

これは、「己の我欲を叶えんとして入山しようとする者は、ここで引き返さなければならない」という意のようです。

それでも、過去に己の欲得を叶えんとして入山し、文字通り転落死した者が幾人もいるそうです。現在は、危険な山道は原則として修行僧以外は通行禁止だそうです。

入山する手前に鐘があり、コロナ退散を祈願して二回突きました。

余談ですが、コロナの撃退には儒教が効きそう、などと言ったら皆さんは驚くでしょうか。

その仕組みを科学的に説明せよ、と言われると困るのですが…。

中国発の疫病なのだとしたら、中国の思想で打ち返してみたらどう?という発想なのですけど、解決法の決定打が見つからない由、人智で解決できないものなどこの世にはない、と人間の可能性を信じていたいのです。