人物

夢七訓

渋沢栄一翁は揮毫を頼まれると中国の古典や自作の漢詩を書くことが多かったそうです。『青天を衝け』という大河ドラマのタイトルは、彼が作った漢詩から採用したそうです。

渋沢栄一が残した言葉に「夢七訓」というものがあります。

夢なき者は理想なし
理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし
計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし
成果なき者は幸福なし
故に
幸福を求める者は
夢なかるべからず

生涯で500の企業の設立と、600の社会事業の立ち上げに関与した渋沢ですが、財閥を創らなかったことでも有名です。

彼がその気になれば財閥を作ることはいとも簡単であったろうと思うのですが、会社経営は私利私欲のためにあるのではない、という信念があったのでしょう。

旧財閥の全てが終戦までに解体を余儀なくされたことを考えますと、渋沢の偉大さが改めて偲ばれます。

これはある人が書いていたことなのですが、強がっている人ほど何故か弱く見え、自らの弱さや至らなさを認めている人ほど懐が深く、大きく見えるものだ、と。

夢七訓とともに、自戒の言葉としたいものです。

夢七訓は暗唱出来ると、きっと人生変わるはず。