思想

現代の御伽噺

『夢をかなえるゾウ』(水野敬也著)という小説を読んだ、又は読んでなくとも名前ぐらいは聞いたことがある、という方は多いと思います。

シリーズ累計400万部、日本で最も読まれている自己啓発小説です。

主人公の「僕」は変わりたいけど変われない、成功するために何をすればいいのかわからない、どこの職場にも一人や二人はいそうな青年です。

「で、覚悟出来てるん?」

と、ある日突然、インドの神様であるガネーシャが降臨します。

成功者のパーティーに運よく参加出来た「僕」だったのだけど、あまりの場違い感に自己嫌悪を催した「僕」は帰宅後、インド旅行の土産に買ったガネーシャの彫像に泣きながら「何でもしますから僕を成功させて下さい」と祈ったのだ、とか。

ということで教えんこともない、というわけで来て下さったのです。

体は人間で頭部は象、手は4本あります。

手が4本ということは非常な働き者、そしてやり手でもあるということの象徴です。

「僕」の前に現れたガネーシャは関西弁で喋ります。

松下幸之助や本田宗一郎、ナポレオンやビル・ゲイツを指導したのは自分であると主張。

あんみつが大好きで禁煙したいけど出来ない、富士急ハイランドのドドンパに乗りたがるやたらと無邪気な神様です。

「僕」に課される課題は「靴を磨く」とか「人を褒める」といったシンプルなもの。

しかし、「僕」は次第に変わり始めます。

そして…という内容です。

本書の売り上げはガネーシャの教えに従い、印税の10%を慈善事業に寄付しているそうです。