随想

ハロウィーンの想い出

たまには渋谷のハロウィンに行こうかと思ったのだが、渋谷区長が「ハロウィンに渋谷に来ないで下さい」と声明を出している以上、行くのも野暮かなと思い、自宅ハロウィンである。

数年前、騒擾が問題視されるようになった頃、どんなものなのかと夕方出かけたことがある。

まあ、パトロールというか偵察というか。

自分に何が出来るわけでもないけど。

実際に見て知っておくのも大事だと思ったので。

婦人警官とナースとゾンビのコスプレが多かった。

あと、何かのキャラクターを模しているらしいが全ての話を知っているわけではないから、わかる人にはわかる系のコスプレ。

独身男性としては、コスプレの女性を見るのはけっこう楽しかった。

やっぱり美しいし、「ふざけてください」と言うと真面目にふざけられる日本人の真面目さも何となく感じられて面白かった。

どこかでボヤ騒ぎがあったらしいけど、無事に帰ってこられた。

純粋に楽しみたいという大多数の人々の願いは、一部の不届き者達のために無くなってしまった。

いささか残念ではあるが、それでよかったのかもしれない。

今、「地味ハロ」という言葉があるそうで、ニーズはそちらに移ってきたのかもしれない。

平穏な日々が送られるのなら、それが一番である。