思想

それぞれの使命

もし、あなたが有り余る富と十分な時間、つまり一生働かなくても良いぐらいのお金と時間を手に入れたとしたら、何をしたいですか?
実は、この問いに対する答えとあなたが今回の人生で果たそうとしている「使命」には、おおいに関係があります。
マルクスはこの世から貧困をなくそうと思い、奮闘努力したのですが、現実世界はそのようにはなりませんでした。
サッチャーは、「貧しい人々に富を分け与えたとしても、貧しい人々は貧しいままである」と喝破しました。
潜在意識でお金を嫌っている人というのは、結構存在します。
何故なのだろうと分析してみたのですが、様々な理由が考えられます。
一つは、「多くの富を手にいれて道を踏み外していくくらいならば、富を遠ざけたほうが良い」と思っている人です。
誰もが人生で一度くらいは聞いたことがある話に、ルシファー(堕天使)の話があります。権力や富や美術品や美女や、ありとあらゆるこの世的な価値観に染まってしまい、元々天使の中でも最も高い地位にあったにもかかわらず、神の怒りを買ってついに天国に戻ってこれなくなってしまった、という物語です。
この話を教訓として自らの戒めにしている人は多いです。荘子も、「名声と富貴を求めず」という言葉を遺しているそうですね。
「道を踏み外していくくらいならば、生きていくのに必要なお金だけで十分です」という考え方です。

二つ目はめんどくさい人。アファメーションの技術を使えば、「私はこれぐらいの富を手に入れる」とか「私は仕事でこういうことを成し遂げる」と宣言して、そこから逆算して日々の行動をすれば良いのですから簡単だと思うのですが、それをしない人。

三つ目は、そのような富や成功は、自分には似つかわしくない、と思っている人。「あなたがそのような富を手中にする資格は無い」なんて誰も言っていないのに、自分で境界線を引いている人です。

「宇宙銀行」という思想があります。宇宙には無限の富が存在しているので、自分が欲しい富を好きな時に好きなだけ、いくらでも引き出すことが出来る、という思想です。
面白いことにその思想を信じている人は、実際にそのようなことが出来るし、「そんなわけないでしょう」と思う人には、宇宙銀行はその扉を開いてくれないそうです。