思想

無限の富

ダン・ケネディの『億万長者のお金を生み出す26の行動原則』(ダイレクト出版)によりますと、富は有限であると考えている人は資産を築けないそうです。

誰かが1万円の利益を得たとすると、誰かが1万円の経済的損失を被ったとする考え方ですね。

それが客観的事実として正か誤か、という哲学的命題に興味がある方は、心ゆくまで探求していただきたいと思いますが、その思想を心に留めて日々を送っていると豊にはなりません、という話です。

小学校時代の算数の文章題で、「A君が自分が持っていたキャンディ4つのうち、2つをB君にあげました。A君のキャンディは、残りいくつでしょうか?」といった設問があります。
この問題を解くことによって、「ああ、4つキャンディを持っていても2つを誰かにあげれば、2つになるのだな」と我々は幼少の頃から教育されています。

しかし、です。この問題は、「A君は何処かから何らかの方法で、新たにキャンディを42個調達してくるかもしれない」という可能性について言及していません。

人生で闘うにおいて、リングの上だけではなく場外で闘うことも多々あり、意外とそちらのほうがいろんなヒントがあるという意見もありますが、それです。

ダン・ケネディは本作の中で、「あなたの思考と行動を根本的に書き換える」と豪語しておられますが、事実、彼から学んだ人々は、いとも簡単に億万長者になっていきました。

世に成功哲学の書は沢山出版されていますが、成功している人は少数である理由の一端が、垣間見えた気がしました。