作業

貯蓄と寄付

ダンが30年間に渡って数多くの億万長者を間近に見てきて気付いた共通点が2つあったそうです。それは彼らは貯蓄と寄付の習慣があったこと、です。

多くの人は収入を増やすことに注力するのですが、ダンによると収入と富は異なるものであり、富は価値と資本によって形成される、と説いています。

日本では本多静六という林業学者が、収入の四分の一を貯蓄するというルールを自らに課し、そのために時にはご飯に塩をかけて食べて、そのルールを厳守し、後に莫大な資産を形成したのですが、四分の一と言わずとも収入の5%でも構わないので貯蓄することを自らに課し、90日間実行すればその効果に仰天するとのことです。

寄付についてですが、こちらも収入のうちの一定額を寄付に回すことを自らに課すと、莫大な財産を形成することが出来ると説いています。

例えば収入のうちの5%を貯蓄、5%を寄付したとすると、普通に計算すれば残高は90%分になるはずですが、ダンは不思議だけれども後に400%になる、と主張しています。

考えてみればアンドリュー・カーネギーも、寄付することが大好きな経済人でした。税金という形で強制徴収しなくても、富裕層、そして希望すれば富裕でない人でも(その人はやがて富裕になります)、寄付の習慣がもっと世に広まれば、徴税という制度は必要なくなると主張する人もいます。