思想

泰然自若

4月8日は私の誕生日(お祝いメッセージを送ってくださった方々、どうもありがとうございました!)ですが、日本でもついに7都府県に非常事態宣言が発令されました。
といっても、諸外国のように不要不急の外出をしていると罰金を科されるというようなものではなく、交通機関も普段通り動いていますし、レストラン、スーパー、コンビニいずれも営業しています。

行政命令ではなく自粛要請で人がこれだけ減るのですから、ある意味大したものです。

ネットでも、テレビでも、「どうしましょったらどうしましょ!?」という雰囲気が伝わってきて、どうやって自分の心を立て直していくかが今後の私達のテーマになっていくような気がしております。

飲食業や理美容業界等、打撃を受けている業種は沢山あるでしょう。一方、給付金を受けられる世帯は全体の2割程度と予測され、「あまりに理不尽ではないか」という批判があるのも承知しています。

最近、私はユダヤ商人や華僑からビジネスや人生のヒントを得ようと思い、そのような本を読む機会が多いのですが、彼らは常に危機管理と共に人生を生きてきました。

ユダヤ人が自分の子供に出すなぞなぞがあります。
「キリスト教徒が私達を襲いに来ました(この前提もなかなかすごいんですが)。その時に、持って逃げなければならないものは何でしょう?」

子供は自分なりに推理して答えます。お金、宝石、武器、あるいは自分が大切にしているおもちゃ。でも、答えはそのいずれでもありません。

正解は「知恵」です。

知恵は目には見えないけれど、知恵さえあれば、どんな状況になってもそこから再起していけるからです。

華僑の場合は、渡った国で、何らかの事情で撤退しなければならなくなった事を想定して、財産は常にトランク一つに収まるようにしているそうです。

つまり、不動産や土地に執着しないわけです。

それでもお金は稼げるし、ビジネスをいくらでも拡大していくことが出来ます。

そういうしたたかさが日本人にも欲しいのだ、と私は思っています。

ある人が書いていたのですが、「私は今住む街が焼け野原になり全財産を失ったとしても、紙とペンされあればその日からビジネスを再開させることが出来る」そうです。