思想

一神教と創造力

神様は単数なのか複数なのか。日本神道は八百万の神々なので複数ですが、ユダヤ教ではヤハウェ以外の神はいないことになっているので単数です。

あくまでこれは私の理解なのですが、宇宙の創造神は単数であるが、それ以外の人間的属性を持った神は複数であろうと認識しています。

日本神道の場合は近現代であっても目覚ましい活躍をした人は神として祀られます。乃木希典や東郷平八郎がそうです。

しかし、宇宙の創造神は一柱しかいないとしても、宇宙も複数ある、という説がありますね。それが2、3個なのか、200、300個なのか、あるいは無限に存在するのか。

無限に複数個の宇宙が存在するのだとすると、それぞれの宇宙に創造神が存在するのか、それともやはり宇宙の創造神は一柱しか存在しないのか…。

ともかく、ユダヤ教では神は単数です。そして、神には形が無いので偶像崇拝を禁じています。
マーヴィン・トケイヤー氏によると、ユダヤ教から派生したイスラム教も神は単数です。

キリスト教は中近東ではほとんど勢力を伸ばすことが出来ず、ヨーロッパで布教をした際に、土俗の宗教と混淆して広まったそうです。
キリスト教の教会に聖母マリヤ像やキリスト像があるのは、ヨーロッパのキリスト教以前の宗教は複数の神々がおり、偶像を作ることを禁じていなかったからです。

形が無いということは無限を意味しており、無限の力と無限の可能性を意味しています。

ユダヤ人がしばしば徒手空拳から目覚ましい財産を築き上げるのは、形の無い神を信仰しているからだ、とトケイヤー氏は分析しています。

あと、面白いと思ったのは、ロスチャイルド家の三代目はジョークを交えたスピーチが上手だったので、イギリスの支配層に重用されたそうです。

アメリカの大統領はスピーチ・ライターが存在するそうで、優れた政治家のセールス・ポイントとしてジョークが上手か否か、という点があります。

日本は、最近はそうでもないかもしれませんが、以前は社会的地位が上がれば上がるほど、話がつまらなくなると言われていました。

小泉純一郎さんあたりから、聴衆にアピールする話をする政治家が重用されるようになって、日本もだいぶ変わったなと思ったものでした。