思想

自由の哲学

非情事態宣言が延長されましたが、「コロナ自警団」と呼ばれる人々の行動が問題視されるようになってきました。

要するに、自粛を守っていないという理由で人を攻撃したい人々ですね。

ハイエクという経済学者…彼は経済学者という範疇には収まらない人で、社会学者でもあり、哲学者でもあると思うのですが、ハイエクは、「法律に反していない範囲において、人は自由であるべきである」という考え方を持っていました。

これの反対の考え方が国家社会主義です。ファシズムともいいます。ハイエクもドラッカーも、ファシズムに明確に反対し、そうでない世の中を造るためにはどうしたらいいのか、という観点から自らの思想を展開していきました。

「日本人は勝手にルールを作り出して、それを他人に強要するのが好きな民族である」という批判があります。実際、それを嫌って海外に移住したり、海外勤務を選ぶ人もいます。

私の知人で、日本で生きていくのが窮屈なので、ニュージーランドに住みたい、と言っている人がいました。

日本人は非常に優れた民族なのに、こういったところで社会や国家が崩壊していくのは残念ですし、なんとしても防ぎたいのです。

かつて漢の高祖が秦時代の煩瑣な法律を廃止し、「殺すな」「傷つけるな」「盗むな」という3法のみに改めた、という故事があります。

政治家の定義は「法律を作る人」ですが、「いらなくなった法律を廃止する人」という定義を書き加える必要があるかもしれません。

コロナ不況→恐慌→ファシズムの蔓延→戦争の勃発。

こんな誰かの描いたシナリオに乗ってはいけません。レジスタンスするべきです。

(アイキャッチ画像は『自由の哲学』の著者、ルドルフ・シュタイナーです。)