思想

『エンキ書』

現在まで伝わっている『聖書』はその1000年ほど前に、原型とも言える文章が存在した、と研究者達は考えてきました。

ゼカリア・シッチンはその内容を現代に再現し、『アヌンナキ種族の地球展開の壮大な歴史(THE LOST BOOK OF ENKI)』として出版しました。

その書によると、最初に口述筆記を担当したエンドゥブサルの証言があり、古代核戦争から7年後に、主エンキが私を遠い場所へ連れていき、声のみで私にこれから語ることを碑文に記せと命じた、とあります。

一塊のパンと水が供され、これから私は40日40夜語り続けるので、それを記録せよ。この仕事が終わった暁には、余は汝の労を労い、長寿を与えるであろうと主は仰せになったそうです。

大洪水と核戦争という二つの惨禍を経験して、人類は恐れおののき、戸惑い、哀しみに暮れていました。

「地球の神」と呼ばれたエンキは、人類に声明を出す必要があると決断しました。一つは自らの潔白を証明するため、そしてもう一つは、人類に希望を与えるため。

その内容は、『聖書』とかなり違った部分もありますが、非常に似ている部分もあります。こちらがそもそもの原典なのだとすればそれは当然かもしれません。

アヌンナキと類人猿を遺伝子交配して、最初の文明的人類が誕生したのですが、その名はアダパといいます。

アダパの父にあたるエンキは、アダパを他のアヌンナキ達とともにニビルへ派遣し、アダパを君主アヌに謁見させました。

アダパの双子の子供、カインとアバエルも登場します。

そして、エッディーンという街も出てきます。これが「エデン」となるのですね。

途中で、タブレットを盗む者も出てきます。エンキの力の源泉はこれらのタブレットにあり、それを手に入れれば自分がエンキに取って代われると思ったのでしょう。

「失われたアーク」を手に入れれば世界を支配出来る、という言い伝えと非常に似ていると思いませんか?