シュメールと殷

ディアスポラ(国外離散)と言えば、私達はその典型例としてユダヤ人を思い浮かべると思いますが、彼らに先立つこと数千年、地球で初めてディアスポラを経験したのはシュメール人であるとゼカリアは主張します。

古代核戦争により、一定の間その地に人が住むのが難しくなり、別天地での移住を決意した人々は、二度と戻ることはありませんでした。

シュメールの末裔の一部は、現在の中国の地へ行き、殷を建設したそうです。

殷はその存在が確認出来る中国最古の王朝ですが、シュメール同様、ほぼ何も無かった土地に突如として様々な知識を持った人々が文明を築き始めたと言われています。

亀の甲羅に天候を記録した文字が出土されていますが、何の目的でそれを書いていたのかよくわからない、と私が以前に講義を受けた先生はおっしゃっていました。

最初の人類達が文字や計算を覚え、農耕や牧畜、毛織物をアヌンナキから学んだという『エンキ書』の記述を彷彿とさせます。