人物

ひろゆき氏の凄さ

かねてより御高名は存じていたひろゆきこと西村博之氏。言わずと知れた2ちゃんねる創始者であり、現在は嫁さんとフランスにて余生(?)を送る人物です。

実は、私は彼のことを、あまり高く評価をしていませんでした。何故なら、2ちゃんねるを契機として多くの人から訴訟を起こされていますし、匿名という環境を盾に取って、誹謗中傷をする人が増えたと考え、その一因となった人物と認識していたからです。

しかし、ある動画をきっかけに、私の中での彼の認識が変わり始めました。

見直した、と言ってもいいかもしれません。

それは彼のYouTubeチャンネルへの視聴者からの質問で、「北海道について何か語るべきことがあれば教えて下さい」という内容でした。

参考までに、彼の祖父は北海道で牧場経営をしており、父は税務署員です。

それは後日知ったのですが、その動画での彼の回答は、
「これは『水曜どうでしょう』のプロデューサーにも話したことなのですが、日本で売られているハーゲンダッツの原料は、北海道の牛乳なのです。
ちなみにハーゲンダッツはアメリカのアイス・クリーム・メーカーですが、ドイツ風の名前が付けられています。
これはドイツ風の名前を付ければアメリカ人は美味しいだろうと思って買ってくれるのではないか、という創業者達の知恵です。
その通り、ハーゲンダッツはアメリカで成功し、日本に進出すると、日本人の味覚に合うように北海道の牛乳を原料として使用し、日本でもヒットしました。
しかし、です。これって、北海道の人達が自分達でブランドを立ち上げて、日本のメーカーとして商売してもいいわけですよ。むしろ、何故そうしないのかが不思議で仕方がない。ロイヤリティは全部アメリカに持って行かれてるわけですから。
だから、北海道の生産者はもっと自信と誇りを持っていい」
という内容でした。

祖父が牧場経営をしていたとはいえ、彼自身は牧場の専門家でもなければ、地域振興の専門家でもないでしょう。

それでも、わずか10分程度の動画で、北海道の産業の何が問題で、どうすれば光が見えてくるのかという未来の方向性までヒントを開示してしまった。

何故、2ちゃんねるが多くの人々から熱狂的に支持されたのか、少しだけわかった気がしました。

私とは生き方も考え方も違う人物だとは思いますが、そこから学ぶべきことは多いように思いました。