行動

開運中華

板橋区ときわ台に「開運中華」を名乗る「慶修」という中華料理店がある。

一見、何の変哲もない中華料理店である。

しかし、大変な繁盛店である。平日の昼間ではあったがウェイティングが出る。

厨房は6人で料理、配膳、勘定をしている。

横浜中華街で見かけた花文字で「開運中華」と書かれた文字が額に入れて綺麗に飾ってあった。

座敷童子が応援したらこれぐらい繁盛します、というくらい繁盛していた。

食事後、天祖神社に参拝した。

その後、池袋からJRで巣鴨へ行き、善養寺へと向かう。

閻魔信仰で有名なお寺だそうだ。

途中、白泉寺というお寺の掲示板に、広田弘毅の句が掲げられているのを見た。

 風車 風の吹くまで 昼寝かな

オランダ大使に任命された時に詠んだ句だそうで、それは出世街道から外れたことを意味したそうなのだが、「なあに。時代が私を必要とする時がいずれくるさ。それまで、自分を鍛えるとしよう」という句らしい。

広田弘毅は文官で唯一、A級戦犯として処刑された人で助命嘆願は7万人の署名が集まったそうだが判決が覆ることは無かった。

大変な秀才だが禅の修行もされていたそうで、あるいはこちらの住職との交流があったのかもしれない。

都電荒川線が走るのを30年ぶりぐらいに見た。キュートでおしゃれ。

善養寺の隣に妙行寺という寺があり、日蓮宗のお寺だそうだが、こちらはお岩さんの墓があるそうだ。

『四谷怪談』では悲劇的な最期を迎えるが、実際は良妻賢母として家を切り盛りしていたそうで、現在でもその徳を慕って参拝に来る女性は多いのだとか。

その隣に善養寺がある。

こちらは本堂を覗くと暗いお堂に明かりが灯り、赤いお顔の閻魔様の姿が拝観出来る。

いつかはあの世に帰ることになろうが、その時は善人として御裁定いただければ幸いである。

帰りに「福島家」という和菓子店と奥に喫茶室がある店に入り、アイスコーヒーとフルーツあんみつを注文。

池袋のジュンク堂書店に立ち寄る。

その後、帰宅。