地理

夏のリヴィエラ

仕事で使うUSBメモリーを購入するため、K’s電気川越店に行き、その後、伊佐沼近くの「KASHIBA」という温泉に行く。

伊佐沼周辺を周っていれば建物が見えるだろうと思っていたのだが、少し離れたところにあった。

今の世の中は高級志向なので、何となく豪華でゆったりとしている。

コンセプトとしては、豊洲の「先客万来」みたいな感じ。

ただ、先客万来は沿海部の高層ビル群を眺めながら温泉に入れるのだが、面白いけど何となく落ち着かない。

さらに、「私、経済的に成功してます」みたいな中国人のお兄様方も多くて、やっぱり落ち着かない。

その点、KASHIBAは川越ということもあり、やっぱりどこか落ち着くのである。

(さあ、帰ろう)と思ってフロントに向かおうとしたら、「コーヒー飲んできませんか」と呼び止められ、一杯いただくことに。

従業員さんかと思ったら、KEURIGというコーヒーのドリップマシーンのセールスだった。

KEURIGのマシーンはレギュラーコーヒーのカプセルを蓋を開けることなくセットして機械の蓋を閉めてボタンを押すとコーヒーを抽出出来るというもの。

昔、レギュラーコーヒーを飲んでいたこともあるのだが、手入れが大変でもう何年も自宅では飲んでいなかった。

「普及のためにマシーンを差し上げます」ということだったので、そういうことならと契約したのだが、書類にはレンタルと書いてある。

契約表記上、レンタルと書かなくてはならないということだったのだが、実質あげるようなものです、とのことで、中古を返却されても、他のお客様には売れないので、とのこと。

ということで、6回はカプセルを購入する、という契約で、それ以降は解約可能。購入の時期はずらすことが出来るので、一生のうちに6回買っていただければいいです、とのこと。

セールスする人は客層を分析しているのだね。確かにここならお金に余裕のありそうな人が多いもの。

帰りの車で、大滝詠一氏の『夏のリヴィエラ』を聴く。

僕が中学生の頃、森進一さんが『冬のリヴィエラ』をヒットさせた。

『夏のリヴィエラ』が原曲らしく、こちらは英語詩。

フランスとイタリアにまたがる地中海沿岸の地域。

ニースとか、カンヌとか。

暇ができたら行ってみようかな。

(『夏のリヴィエラ』は1982年に大瀧詠一氏が森進一氏に提供した『冬のリヴィエラ』をセルフカヴァーし、85年リリースの『SNOW TIME』に収録したものである。2016年に『ALLTIME BEST』が発売されるまで『SNOW TIME』以外で耳にすることが出来ず、レア音源として取引されていた。

季節は冬から夏へと変わり、面白いのは「冬」では男が女の元を去っていくが、「夏」では女が男の元を去っていく。)