随想

三回言われた

上福岡駅周辺を歩いていたら、オレンジ色のポロシャツを着た女性が何やら渡したそうな様子。

手に取って内容を見ると、参政党のビラだった。

午前中に母の用事に付き合い、「参政党に豊田真由子さんという、以前秘書への暴言が問題になった人が入ったそうだ」という話をしていたので、まさかこのタイミングで、と思ってビラを見ていた。

街頭演説はなされておらず、駅の各出口でビラ配りが行われていた。

アンチによる妨害も珍しくない昨今、ビラを好意的に受け取る人は珍しいのか、「ありがとうございます!」

と三回言われた。このままだと10回ぐらい言われそうだったので、

(どうも。もうその辺で)

と言う表情で、その場を立ち去った。

ビラの渡し方一つで騙されるとは、おぬしも随分と安いではないか、と言われそうだが、私は考え込んでしまった。

神谷氏の教育なのだろうか。

考えてみれば、神谷氏は大阪府の吹田市議時代から安倍元首相に目をかけていただいた人物である。

一味違う異彩があったのだろう。

麻生氏との会談でも、「党勢の拡大するスピードに比べて、人材や組織が全く追いついていないので、助言をいただきに参りました」と申し上げた、とのこと。

そう言われて、悪い気はしないだろう。

悪く言えば人たらしだが、相手の懐に入るというか、ハートを掴むことに長けているのだろう。

宮城知事選はどうなるのだろうか。

支持はしていないけど、やっぱり気になる政党である。