地理

小河内ダム

あきる野市の「黒茶屋」に行ったのだが、駐車場が満車で待つのも面倒だと思い、奥多摩へ行った。

去年、予約なしにコース料理を注文出来たのは僥倖だったのだと知る。

もっとも、前回はもう少し遅い時間に行った。

予約して、電車で行けばいいのである。

こういう体験も、貴重な情報だ。

奥多摩湖と、そこを利用した小河内(おごうち)ダムは、人がけっこう多く来ていた。

当然なのかもしれないが、自販機類が一切ない。

湖に投げ捨てられると、回収が大変だからなのだろう。

村を水没させて作った人工湖だそうだ。

戦前から工事は始まったが、戦火のために工事を一時中断し、戦後再開した。

生活インフラは身近過ぎて、あまり普段思いを馳せることはないのだが、当たり前を実現するための工夫や労力、そして慰霊碑もあったので、おそらくは工事中に亡くなった人もいたのだろう、命の犠牲もあって、私達の生活は成り立っている。

豊かな自然の中で、感謝や感動を持つのは大事だと思った。

(小河内村は廃村後、他村と合併し現在の奥多摩町となる。作業中の殉職者は朝鮮人労働者6名を含む87名である。「帝都の水を護るための名誉ある廃村」との説得を受け入れた3000名ほどの人々。水は大切に使いましょう。)