随想

非モテの矜持

『夫婦別姓刑事事件』として佐藤二朗氏と橋本愛氏の間のトラブルが週刊文春で報じられた。

どちらかというと佐藤さんを非難する声はほとんどなく、文春の報道姿勢、フジのガバナンスの欠如、橋下さんの過去の動画ではイケメン俳優とのハグ場面やイベントでハリウッド俳優に肩を抱かれるシーンが掘り起こされ、人によって態度変えてる?という疑念が上がり、いろいろ話題になっている。

佐藤さんは役者の仕事がなかなか決まらず、一旦はサラリーマンになろうとリクルート社に入社したが、入社日当日、(これで俺は役者としての仕事をすることはもうないのだな)と思ったらいても立ってもいられず、寮に荷物を置いたまま実家に電車で帰ってきてしまった、という逸話の持ち主。

こちらも強迫性障害という心の病を抱えながらの仕事だったそうで、無期限休養となったが、佐藤氏一人が悪者になればそれでいいのか、という疑問というか反発の声も多い。

世の中いろいろと難しいんだな、と思うが、夫婦別姓といういかにも現代的なテーマが、それほどのトラブルになるというのが、何やら暗示的で。

渡部昇一という人が、伝統というのはそれなりに意味があって続いていることなので、現代人の浅はかな知恵でそれを捨てようとすると、思わぬ落とし穴がありますよ、ということを言っておられた。