随想

モノクローム・ポテトチップス

コンビニで陳列棚を眺めていたら、ポテトチップスのモノクロパッケージがあることに気づき、買ってみた。

カルビーのうす塩味。

モノクロ・パッケージを計画しているという話は聞いていたのだが、戦時中の配給品みたいだからやめようという話になったのか、なかなかお目にかからないなあ、と思っていたら、ついに登場。

ポテチを買う時はカラムーチョかバーベキュー味をだいたい買うのだが、モノクロ版は「贅沢は控えましょう」みたいなテーマなのか、うす塩味だったので、それを買った。

いつも通りにおいしいのだが、なんだか複雑な気持ちになった。

ある人が、「涙に濡れたパンを食べたことがない人に、人生の本当の味はわからない」と言ったそうだ。

自分も様々な苦労はしたと思うが、幸いにして泣きながらパンを食べたことはない。

今までの様々な経験は、苦労のうちには入らないのかもしれない。

昔聞いた話で、「うちのおばあちゃん、戦争中に間近に焼夷弾が落ちたそうで、花火大会に行くとパニックになるので連れていけない」というエピソードを読んだことがある。

世は平和となり、花火は楽しむものだと説明しても、そもそも火薬って軍事利用のためのものだもの、その音や匂いは命を脅かすものだと体が憶えているのだ。