思想

運命と宿命

『アヌンナキ種族の地球展開の壮大な歴史』の後半を、6時間45分かけて読了しました。

この物語の主要テーマは、アヌンナキが地球人を創り、そのことによる様々なドラマは運命だったのか、それとも宿命だったのか、というものです。

運命とは変えられないもの、それに対して宿命は変えられるものだそうです。

今日の昼食はラーメンにするか、それともカレーにするかというのは宿命でしょうね。

地球人類の創生というのはニビル星人による起死回生の仰天プランだったわけですが、エンキやエンリル、そしてニンフルサグ(ニンマー)の前に時に現れ、そして時に夢に出てくるガルズという自称「アヌからの使者」という人物が重要な局面でしばしば出てきます。

アヌが地球を再び訪問した際、その子供である彼らは、あなたの使者であるガルズから、地球に留まるように説得されました、と言いました。

するとアヌは、
「ふむ?余はそのような使者を地球に送ってはおらぬぞ…?確かに地球の公転サイクルに慣れすぎるとニビルのサイクルに戻すのは難しいようだが、それとて万能薬を飲めば解決することではないか」

と言いました。

「では、あれは誰からの使者だったのです?」
エンキとエンリルは顔を見合わせてそう言いました。

「宇宙の創造神ではないかしら。そうとしか解釈のしようがないわ」
ニンマーが言いました。

彼らは叡智を使って様々な困難に立ち向かってきたのですが、実は宇宙から見たら運命の駒に過ぎないのではないか、と。

ゆえに、人類に文明を授けたら、自分達は去っていくのだ。

「老兵は死なず。ただ消え去るのみ」のような潔さがありますね。