思想

人生と言葉

松下幸之助、田中角栄、細木数子。いずれも経営、政治、占いと、それぞれの分野において大きな業績を残した人達ですが、彼らにはある共通点があります。それは何だかおわかりでしょうか?

答えは「父親が相場で失敗し、幼少時に貧しい生活を余儀なくされたこと」です。

細木さんは京都に1000坪ほどの豪邸を所有し、例えば玄関の石一つとってもエピソードがあるような、何から何までお金がかかっているような資産家です。
そんな彼女にお金が無い時期があったなんて、とても信じられないのですが本当です。
10代でホステスとして働き始めます。20代で自分のお店を2件所有していました。
趣味でお客さんの占いを始めるのですが、これがよく当たると評判になり、政界や財界の大物がお忍びで彼女を訪れるようになったので、占い師として独立します。
その後のご活躍は、皆さんご存知の通りです。

田中角栄は子供の頃に、父が親戚から借りたお金の返済を延期するお願いを、父の代理として交渉する役目をしていました。
「それが嫌で嫌で仕方なかった」と、当時を振り返っています。
しかし、人間とことん成功すると、どんな苦労も笑い話として語れるようになるようです。
角さんも子供の頃の苦労を語る時、どことなくユーモラスな感じがします。

自らの境遇が言葉を発せしめているのか、それとも言葉がその境遇を招き寄せているのか。
どちらでしょうか。
そうです、言葉があなたの人生を作っているのです。

上記の御三方は、いずれも幼少時の暮らしぶりをもって良しとはしなかった方々です。
大阪に松下電器記念館がありますが、松下電器のスタートは昔の日本家屋の土間です。ここからスタートして世界のパナソニックまで発展したのです。

自分の境遇のままならなさを嘆く人々よ、もう悲観的な言葉を語るのをやめるが良い。
あなたは人の世の哀しさや、生きることの切なさを誰よりも知っている。
だから、あなたには誰よりも天高く飛翔する義務がある。

私が莫大な財産を築こうと決意しているのも、誰でも成功出来るということを証明するためです。